プロセスの障壁とゲームのようなノンフィクション

Process barriers. Nonfiction like games


制作年:2019 年
   素材:モニター、メディアプレイヤー
空間サイズ:4000mm*1000mm*2000mm

  • bulb


  • 情報操作をテーマにして制作した。
    工程を挟むことで変化していく情報と、その変化を露骨な表現で再現し、映像化している。

    ↓ 動画を1つにまとめた映像

  • bulb
  • 大きく3 つに別れていて、ABC と、DEFG と、H とで、違う支持体を用いている。

    A~C : インスタグラムの投稿の撮影をする場面、投稿された画面、閲覧者として見ている場面を示している。

    ↓ D : 的に向かってダーツを投げて遊んでいる。
    ダーツの当たったところに、新聞や歴史本、イラストなどから切り出し、ランダムに貼っていく。

    ↓ E~G : EはDで出来上がった画面。Fは様々な人にインタビューしたドキュメンタリー映像で、字幕がEとリンクしている。

    ” モノ” や” コト” を組み合わせると大抵何でもできる。 学校の授業で知識を得ることもできるし、映画を見て感動することもできる。
    これらはいろんな装置やメディアを介すことで、だんだんと出来上がる。
    本作は、テレビや SNS の一般的な構造の例を多方面から示そうとしている。遊びの要素を入れることで普通ではないインタビュー映像となっているが、それを普通に自宅で見ている構図になっている。複数の立場、その場ごとの空気を含んだ映像を並べて配置することで、見えてくる事実に気づいてもらいたい。
    ” 何を信じたいか” という心理が大きく覆いかぶさっている現代では、 真実を問いただすことはナンセンスなのかもしれない。
    真実であることへの視聴者的期待と、本当に真実であるのかの視聴者的興味はいつも反比例している。

    ▪︎2019.5 RAMBLE encounter @新宿眼科画廊

     2019.5