触っていないつもりでも触れてしまうものもある

Even if it doesn't seem to touch, it may touch





制作年:2019 年
素材:モニター、発砲ビーズ、流木、ロール和紙 など
空間サイズ:6000mm*5000mm*2000mm

  • bulb
  • 「触れる」という行為と、「触れてしまう」という現象について 3 つ要素を組み合わせたインスタレーションを作成した。

  • bulb


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  • 実空間とデジタル空間との行為の感覚の差異による判断能力の変動をテーマに制作している。
    イラストレーターのアプリで絵を描くように、やり直しができるデジタルの環境に慣れると、紙にペンで絵を描く際に、最初から大雑把な線をかいてしまったりする。このように、デジタル空間特有の1 つの機能が手グセのようになって実空間との感覚の差が無くなり人の動きを変動させてしまうことがある。この事は脅威であ るように思う。
    本作では、実際に目の前に見えていない対象であるがゆえに判断能力が揺いでしまう人の特性と、その背景があるが故に、本来してはいけないことにも手を出してしまっているような状態も比喩している。
    我々のいる構造の中では、デジタル空間上で行われるやりとりが、対象の実空間にまで侵食する想像ができない事も考えられる。この感覚のズレとどう向き合って行けばいいのか考えてもらえたいという思いで制作した。

    ▪︎2019.7 "Poly"助手展 @多摩美術大学八王子校 アートテーク